Apple Siliconチップを搭載したMacでVMware Fusionを使用してWindowsを無料で動かす方法を解説します。Apple Siliconチップを搭載したMacは従来のIntel Macとは異なり、ARMアーキテクチャを採用しています。このため、従来のWindowsは直接動作しません。しかし、Microsoftが提供するWindows 11のARM版を使用すれば、仮想環境で動かすことが可能です。VMware Fusionを使用すれば、無料でWindowsを動かす環境を構築できます。
VMware Fusionを使ってWindowsを導入する手順
VMware Fusionには、無料版のFusion Playerと有料版のFusion Proがあります。これらの違いは主に個人利用か商用利用かに関するもので、個人利用であれば無料版でも十分な機能が備わっています。
ここでは、VMware Fusion Playerを使ってMacにWindows導入する手順を説明します。
- STEP.1BROADCOMのアカウントを作成
以下のリンクからアカウントを登録
- STEP.2VMware Fusionのダウンロードとインストール
以下のリンクからVMware Fusionをダウンロード
この際、「I agree to the Terms and Conditions」にチェックを入れないと、ダウンロードボタンを押せません。また、ダウンロード時に住所などの情報を求められるため、それを入力するとダウンロードが可能になります。
ダウンロードしたファイルを開き、インストーラーをダブルクリックして起動し、指示に従ってインストールを完了させます。
- STEP.3Windowsを構築
「MicrosoftからWindowsを取得」をクリックしてWindowsをダウンロードし、指示に従い仮想マシンの構築を完了させる
- STEP.4Windowsの初期設定
起動後、「Press any key to boot from CD」という表示が出たら、何かのキーを押すことでWindowsのインストーラーが起動します。画面の指示に従ってインストールを完了させます。
- STEP.5VMware Toolsをダウンロード
初期設定が完了した後、メニューから「仮想マシン > VMware Toolsのダウンロード」を選択すると、DVDドライブが接続されます。そこで表示されるsetup.exeを起動し、VMware Toolsのインストールを行ってください。
VMwareを利用する際の注意点
Apple SiliconでVMwareを利用する際には、いくつかの注意点があります。これらを理解しておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
注意点1: ハードウェアリソース
仮想環境は、Macのリソースを仮想マシンに割り当てるため、ゲームなどに必要な高パフォーマンスを発揮するのが難しくなります。特に、CPUやメモリのリソースを複数の仮想マシンで共有することになるため、ゲームなどのリソースを大量に消費するアプリケーションでは、パフォーマンスが低下することがあります。また、仮想マシンに割り当てるメモリが少なすぎると、動作が不安定になることがあり、逆に多すぎると、Mac本体のリソースが不足し、全体の動作が遅くなる可能性があります。
注意点2: サポートと互換性
VMwareやWindows ARM版は日々アップデートが行われています。最新バージョンを利用することで、互換性の問題を最小限に抑えられます。ただし、ゲームや一部のアプリケーションは動作しない場合もあるため、利用前に確認が必要です。
例えばVRChatではチート対策ソフトがArm版をサポートしていないため以下のように起動できません。
MacでWindowsを無料で動かすには、VMware FusionとWindows 11 ARM版を組み合わせるのが最適です。この記事で紹介した手順と注意点を参考に、快適な仮想環境を構築してください。これにより、MacとWindowsの両方の利点を活用した生産性向上が期待できます。
もし、やり方がうまくわからない方はご気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ
以上
コメント