ウェブサイトの運営をしていると、お問い合わせフォームを通じて多くの質問やリクエストが届きます。これらを迅速に処理するためには、すぐに通知を受け取れる仕組みが重要です。この記事では、お問い合わせが来たときにSlackに通知を送る方法をご紹介します。Contact Form 7プラグインを導入してお問い合わせフォームを作成してあることが前提条件です。
Slackとの連携の重要性
Slackは業務において非常に重要なツールです。その使い方に慣れるまでは少し時間がかかるかもしれませんが、カスタマイズ性が高く、様々なツールにアクセスすることができます。
Slackとの連携は以下のようなメリットがあります。
高速レスポンスによるクライアントの信頼度向上
メールで問い合わせをする場合、返信が即座に返ってくる場合とそうでない場合があります。クライアントにとっては、どちらが信頼できるかは明らかです。
メールの受信通知を設定していても、気づくのが遅れてしまうことがあります。しかし、スマートフォンアプリと通知機能を有効にしていれば、いつでもリアルタイムで通知を受けることができます。
クライアントはしばしば急いでいることもあり、返信が遅いと他の競合他社に問い合わせる可能性もあります。レスポンス速度が向上することで、機会損失も減少するでしょう。信頼を築く上で、迅速な対応は非常に重要です。
チームメンバー間で問い合わせ内容を共有しやすくする
プロジェクトを進める中で、チームメンバー間で問い合わせ内容を共有する必要があります。各々がメールを確認するのは手間ですよね。
Slackに通知設定をしておけば、チームメンバーとの意見共有がスムーズになります。通知内容がログとして残るため、相談しやすくなるでしょう。
Slackとの連携は非常に重要です。Slackを活用して業務効率を向上させましょう!
WordPressでお問い合わせ通知をSlackに送る方法
WordPressでお問い合わせ通知をSlackに送る方法は以下の手順です。
まず、Slack側の手順です。
- STEP.1以下のリンクにアクセスしてログイン
- STEP.2「Create New App」をクリック
- STEP.3「From scratch」を選択
- STEP.4アプリの名前と通知先のワークスペースを選択して「Create App」をクリック
- STEP.5「Incoming Webhooks」を選択
- STEP.6Activate Incoming Webhooksをオンにする
- STEP.7「Add New Webhook to Workspace」をクリックして通知先のチャンネルを選択し、許可をクリック
- STEP.8「Webhook URL」をメモする
次にWordPress側の手順です。
- STEP.1「Contact Form 7」プラグインを導入してお問い合わせフォームを作成
- STEP.2
- STEP.3WordPressダッシュボード画面の左のバーからSlack>Add Newを選択
- STEP.4フォームを入力して「Save」をクリック
- STEP.5お問い合わせが通知されるようになります
このままでも良いですが、お問い合わせの内容も通知させたい場合の手順も紹介します。
- STEP.1WordPressダッシュボード画面の左のバーからプラグイン>プラグインファイルエディターを選択
- STEP.2右上の編集するプラグインを選択をSlack Contact Form 7にして以下の行を編集
function wp_slack_wpcf7_submit( $events ) { $events['wpcf7_submit'] = array( // Action in Gravity Forms to hook in to get the message. 'action' => 'wpcf7_submit', // Description appears in integration setting. 'description' => __( 'When someone sent message through Contact Form 7', 'slack' ), // Message to deliver to channel. Returns false will prevent // notification delivery. 'message' => function( $form, $result ) { // @todo: Once attachment is supported in Slack // we can send payload with nicely formatted message // without relying on mail_sent result. $sent = ( ! empty( $result['mail_sent'] ) || ( ! empty( $result['status'] ) && 'mail_sent' === $result['status'] ) ); if ( $sent ) { return apply_filters( 'slack_wpcf7_submit_message', sprintf( __( 'Someone just sent a message through *%s* _Contact Form 7_. Check your email!', 'slack' ), is_callable( array( $form, 'title' ) ) ? $form->title() : $form->title ), $form, $result ); } return false; } ); return $events; } add_filter( 'slack_get_events', 'wp_slack_wpcf7_submit' );
上記の強調されている場所を以下のように書き換えます。
if ( $sent ) { $submission = WPCF7_Submission::get_instance(); $formdata = $submission->get_posted_data(); $contents = "新しいお問い合わせが提出されました。\n\n"; $fields = array( 'your-name' => '名前', 'your-email' => 'メールアドレス', 'your-subject' => '題名', 'your-message' => '本文', ); foreach ($fields as $key => $label) { $val = isset($formdata[$key]) ? $formdata[$key] : ''; $contents .= $label . ":\n" . $val . "\n\n"; } return apply_filters( 'slack_wpcf7_submit_message', $contents, $form, $result ); }
なお「your-name」「your-email」などは、Contact Form 7でフォームを設定するときに入力した値がそのまま反映されているので適宜編集してください。
- STEP.3お問い合わせ内容が通知されるようになります
まとめ
Slackとの連携は、WordPressサイトの運営において非常に重要です。お問い合わせの即時対応、チームメンバー間の情報共有、サイトトラフィックの可視化など、様々なメリットがあります。一方で、情報の一元化や適切なセキュリティ対策などのデメリットにも注意を払う必要があります。
もし、やり方がうまくわからない方はご気軽にお問い合わせください。
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以上
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